Kyoto City University of Arts

Advanced Design Studies

PoolRiver

プールリバー


#47

原田美緒

身体で考えてみる、ことを考えてみる

開催日時:

2026/06/11(木)

16:30-18:00

開催場所:

京都市立芸術大学 B棟3F 講義室3(B306)

備考:

学外の方も聴講可能とします。


略歴:

1995年生まれ。東京都現代美術館学芸員。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修士課程修了。金沢21世紀美術館学芸員を経て、現職。主な担当展覧会に「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)――次のインターフェースへ」(金沢21世紀美術館、2023年)、「MOT Plus ハン・ネフケンス財団との共同プロジェクト シャハナ・ラジャニ」(東京都現代美術館、2025年)、「日常のコレオ」(東京都現代美術館、2025年)。

関連テキスト:

秩序と最大公約数的快適さを重視するofficial/ commonの公共が前景化する一方で、振る舞いの多様性を許容するopenの公共は十分に顕在化してこなかった可能性がある

「日常のコレオ」パフォーマンス&ワークショップ記録集(東京都現代美術館、2025年)

『あたりまえ』を軽やかな形で分解する試み

「(((((,」(駒込倉庫、東京、2022年)

例えば、ワークショップに参加した人びと(ここにはアーティストも含まれる)は、展示室内で動き回り、声を出すことが許された。その際、展示室は静かな鑑賞の場というよりも、ある種の身体実践の実験場となったと言える。しかし、同じ空間にたまたま居合わせた来館者にとっては、従来の静かに見なければならないという規範が暗黙のうちに保たれていた。よってそのワークショップやパフォーマンスがその規範から「逸脱」する実践として捉えられていたように思う。その結果、美術館の内部には「逸脱してよい人」と「逸脱してはいけない人」という見えない線が引かれていた。つまり、場を開こうとしたはずの実践が、逆に新たな境界を生み出してしまったのだ。

「日常のコレオ」パフォーマンス&ワークショップ記録集(東京都現代美術館、2025年)

自分の意志で、自分の声を届ける

PRINT(ed.)VOICES(美術手帖、2021年)

見過ごされてきたものを可視化するだけでなく、私たち自身の感覚をずらし、私たちが「在る」ということを実感させる

地域レビュー(東京):原田美緒評「須田日菜子 空間のひげ」/「場–junction–」(美術手帖、2026年)

現代を生きる私たちも、自分が手にしたコーヒーが、遠い誰かの死に関係しているなどとは思わない。自分の行動が誰かの死につながる可能性についての意識が希薄なまま、日々を過ごしている。

地域レビュー(東京):原田美緒評「小林エリカ Yの一生 The Life of Y – ひとりの少女」展/「平山匠 ここがいい」展(美術手帖、2025年)