Kyoto City University of Arts

Advanced Design Studies

PoolRiver

プールリバー


#39

加瀬透

Graphicは、どこに/どのように、ある/ないか?

開催日時:

2024/12/11(水)

18:15-19:45

開催場所:

京都市立芸術大学 - 京都府京都市下京区下之町57−1 B棟3F 講義室4

備考:

学外の方も聴講可能とします


略歴:

グラフィックデザイナー、グラフィックワーカー。1987年、埼玉県生まれ。美術・書籍・音楽・ファッション・映画等の領域でのグラフィックデザインワーク、また〈存在者の痕跡〉や〈グラフィックオブジェクトにより立ち上がるイメージの場〉を巡る制作・展覧会を行い、各種メディアへのコミッションワーク等も行う。近年の個展に『2つの窓辺』(CAGE GALLERY、2021年)。参加したグループ展に『エナジー・イン・ルーラル|Energies in the Rural』(国際芸術センター青森 ACAC、2023年)、『痕跡|Traces』(On Tokyo、2023年)がある。受賞歴にJAGDA新人賞、第56回造本装幀コンクール 審査員奨励賞等。京都精華大学 メディア表現学部 イメージ表現専攻 非常勤講師(2023,、2024)。

関連テキスト:

入口と考えると、若い頃ハマっていたKevin Shields(My Bloody Valentine)の影響が意外に大きいのかも(笑)。今でも十分好きですが。それは半分冗談で現実的なことを言うと、デザインをはじめてから主にベタ面を使って制作してきたのですが、行き詰まった際に考えた方法のひとつとしてグラデーションがありました。'間'、'あわい'のようなものにも、その頃読んでいた本を通じて興味を持ち始めた時期でもあったし、日本のアンビエントやドローンミュージックをちゃんと聴いている時期とも重なるので、実際は複合的なものですね。自分の興味の矢印が多く重なったところに、今やっていることの種があったのかもしれません。

連載:私が紹介したい表現者 写真家 川谷光平×グラフィックデザイナー 加瀬透

As ever, he holds the more ‘fragile’ things in life close to himself. “Overall, I still think poetry and rhetoric are always important,” he concludes.

Toru Kase on how he masters his “fragile” approach to graphic design

もともと父親がアーティスト活動をしていたこともあり、実家の壁にはタイラー・グラフィックス製のポスター、井上有一の埼玉近美での個展のポスター、美術手帖のウォーホルの切り抜き、美術館で買ってきたであろうポストカードなど、そのほかにもたくさんの複製物が貼られていたり、菅木志雄、ブリンキー・パレルモ、アーノルフ・ライナーといったアーティストの小作品・エディションなどが当時の実家にあったり……。

クリエイターとお金のはなし。―加瀬透